フランス・パリ便り

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パリのスリ手口と対策|地下鉄・カフェ・観光地

パリのスリ

パリは世界中から観光客が集まる魅力的な都市ですが、その一方でスリ日常的に多く発生しています。特に最近はスマホを狙うケースが増え、ほんの数秒の油断で持ち物を失うことがあります。被害は地下鉄や観光地だけでなく、レストランやカフェなど日常の場所でも起きています。スリは暴力的ではなく、気づかれないように素早く盗むのが特徴です。

この記事では、2026年のパリで知っておきたいスリの手口と役立つ対策、そして実際に盗難にあった場合の対処の仕方をわかりやすく解説します。

 

地下鉄で起きるスマホを狙うスリの手口

パリの地下鉄スリ

パリの地下鉄では、ドアが閉まる直前の瞬間にスマホが奪われるケースがあります。例えば、観光客が車内で地図アプリを見ながら乗り換え駅を確認しているとします。駅に到着してドアが開き、人が乗り降りするタイミングで、ドア付近でスマホを持っている人がいると、その瞬間を狙われます。

スリは駅に到着する前からドアの近くに立ち、スマホを手に持っている人を観察しています。そしてドアが閉まる直前、手を伸ばしてスマホを奪い、ホーム側へ飛び出します。こちらは車内、犯人はホームという状態になり、ドアが閉まると追いかけることはできません。出来事は一瞬で、「手から消えた」ように感じることもあります。

またズボンの後ろポケットもよく狙われます。車内が混雑しているとき、人と軽くぶつかっただけだと思っていても、気づいたときにはポケットのスマホがなくなっていることがあります。後ろポケットは取り出しやすいため、スリにとって最も狙いやすい場所の一つです。

また、バッグに入れていても安心とは言えません。混雑した車内では、バッグのファスナーを静かに開けられることがり、スマホや財布が取り出されてしまうケースもあります。外ポケットだけでなく、バッグの中でも取り出しやすい場所に入れていると狙われやすくなります。

冬はコートのポケットにも注意が必要です。コートは生地が厚く、ポケットに手を入れられても感触が伝わりにくいため、気づきにくいことがあります。
私も以前、仕事帰りの地下鉄の車内でスマホを取られそうになったことがあります。仕事の重要案件のことを考えていて注意がそれていたため、油断してコートのポケットに入れていました。そのとき、前に立っていた乗客が目で合図してくれたことで、横からポケットに手を入れようとしている人に気づき、幸い盗まれずにすみました。

地下鉄での盗難を防ぐには、まずドア付近でスマホを見ないことが大切です。そして駅に近づいたらスマホをしまい、降りる準備だけに集中する方が安全です。

  • 🚪 地下鉄で多い手口:ドアが閉まる直前にスマホを奪いホームへ逃げる
  • 👖 狙われやすい場所:ズボンの後ろポケット
  • 👜 注意点:バッグの中でもファスナーを開けられることがある
  • 🧥 冬の注意:コートのポケット
  • 🛡 基本対策:ドア付近でスマホを見ない

写真撮影や動画撮影中のスマホ盗難

パリのスリ写真撮影中アレクサンドル3世橋

パリでは、写真や動画を撮っている瞬間にスマホを狙われることがあります。被写体に集中しやすく、背後から人が近づいても気づきにくいためです。スリはその状態をよく見ていて、スマホを手に持っている人を探しています。

写真を撮るときは、構図や画面に集中してしまい、周囲の動きに注意が向かなくなることがあります。そのため、スマホを手に持ったまま長く立ち止まっていると、横や背後から手を伸ばされることもあります。

私は対策として、外で写真を撮る時には手首ストラップ首から下げるストラップを付けています。そうすると簡単には持ち去られません。

写真撮影とは関係ないですが、観光客にスマホのアプリ地図を見せながら行き方を説明していたフランス人が、通りがかった人に突然スマホを引っ張られる出来事がありました。幸い、その人はスマホにストラップを付けていたため、盗まれずにすみました。

こうした小さな対策が盗難防止につながります。

レストランやカフェで起きるスマホ盗難

レストランやカフェでは、テーブルの上に置いたスマホ椅子の横や背もたれに置いたバッグが狙われることがあります。食事や会話に集中していると、持ち物から意識が離れる時間が生まれます。スリはその瞬間を狙います。

例えばスマホをテーブルの上に置いたままにしていると、紙やメニューを上に置き、そのまま持ち去る手口があります。動作は一瞬で、気づいたときにはスマホがなくなっていることもあります。

バッグも同様です。椅子の横や背もたれなど体の近くにあっても安全とは限りません。特に背もたれに置いて背中に触れている状態でも、感覚では動きに気づきにくいため、バッグごと持ち去られることがあります。

  • 📱 テーブルの上のスマホ:紙などを上に置き、そのまま持ち去る手口
  • 👜 椅子の横のバッグ:視線が向いていない間に持ち去られる
  • 🎒 椅子の背もたれのバッグ:背中に触れていても気づきにくい
  • 🛡 基本対策:バッグは体の前に置く
  • 👣 大きな荷物:足で挟んで座る

レストランやカフェでは持ち物を体から離さないことが基本です。スマホはテーブルに置かず、バッグは体の前膝の上など視界に入る位置に置き、大きな荷物も足元で挟むなど体から離さないようにすると安心です。高級レストランや、店内奥のテーブルで周囲に人の行き来が少ない場合は比較的安全ですが、テラス席や人の出入りが多いカフェやレストランでは、特に注意が必要です。

観光客を狙う署名詐欺とスリの手口

パリのモンマルトル 詐欺

パリの観光地では、署名を求める紙を使った詐欺が見られることがあります。モンマルトルやエッフェル塔周辺など、観光客が多い場所で数人のグループが近づき、何かの団体や支援活動のための署名(pétition)を求めてくるケースがあります。

紙を差し出されると、多くの人は内容を読もうとしたり、サインをしようとして注意が紙に集中します。その間に、別の人物がバッグを開けたり、ポケットを探ったりすることがあります。紙やボードが視線を遮る役割になり、手の動きが見えにくくなることもあります。

この手口は複数人で行われることが多く、1人が署名を求めて注意を引き、別の人物がバッグや持ち物に手を伸ばすことがあります。被害者はサインや会話に集中しているため、周囲の状況に気づきにくく、同行者がいても動きに気づかない場合があります。

  • 📄 署名を求める紙:団体や支援活動を装う
  • 👥 複数人で接近:1人が話しかけ注意を引く
  • 👜 注意がそれた瞬間:バッグやポケットを狙う
  • 👀 紙で視線を遮る:手の動きが見えにくくなる
  • 🛡 対策:路上で署名を求められても立ち止まらない

観光地では、路上で突然署名を求められた場合は距離を保つことが大切です。サインをするつもりがなくても立ち止まると、注意が紙に向くため、その間に持ち物を狙われることがあります。そのような人たちを見かけた場合は相手にせず、そのまま歩き続ける方が安全です。
私もエッフェル塔周辺やモンマルトルなどで、若い女性のグループが観光客に署名を求めているのを、見かけたことがあります。

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スリ被害を防ぐ行動と盗難時の対処

パリでは特定の場所だけでなく、観光客が多い路線や駅でよくスリの被害が起きることがあります。特に観光地を通る地下鉄空港・観光地へ向かうRERでは、旅行者や荷物を持った人が多いため、注意が必要と言われています。

  • 🚇 ligne 1:シャンゼリゼ、ルーヴル、マレなど観光地を通る東西路線
  • 🚇 ligne 4:モンパルナス、サンジェルマン、シャトレを通る南北路線
  • 🚇 ligne 6:エッフェル塔やトロカデロなど観光客が多いエリア
  • 🚇 ligne 9:トロカデロやシャンゼリゼ方面
  • 🚇 ligne 13:車内が非常に混雑することで知られる路線

地下鉄以外では、空港や観光地に向かうRERでも注意が必要です。

  • 🚆 RER B:シャルル・ド・ゴール空港、パリ北駅 (ユーロスター)を通る路線
  • 🚆 RER A:ディズニーランド、ラ・デファンス方面
  • 🚆 RER C:ヴェルサイユ宮殿、エッフェル塔、オルセー美術館方面

スリを防ぐためには、持ち物の位置を意識することが重要です。スマホは、前ポケットやバッグの内ポケットに入れる方が安全です。

バッグは体の前で持つ斜め掛けタイプのものが比較的安心です。ファスナー付きの内ポケットや外から見えにくいファスナーのあるバッグを使うと、防犯対策になります。またコートを着ている場合は、内ポケットに貴重品を入れるなど、外から触れにくい場所に入れておく方法もあります。

万が一スマホを盗まれた場合は、まず端末のロックや追跡を行います。iPhoneなら「Find My」、Androidなら「Find My Device」を使って遠隔ロックや位置確認を行います。

その後、通信会社(携帯会社)に連絡して回線を停止します。SIMカードが悪用されるのを防ぐため、できるだけ早く連絡することが大切です。

クレジットカードやデビットカードが盗まれた場合は、カード会社に直接連絡して利用停止を行います。日本で発行されたカードの場合は、カード裏面の国際連絡先カード会社の緊急窓口に連絡します。

その後、警察署Commissariat de police)で 盗難届(Déclaration de vol) を提出します。フランスでは、警察署へ行く前にオンラインで事前申告(pré-plainte)を行うこともできます。公式サイトは https://plainte-en-ligne.masecurite.interieur.gouv.fr/ です。 ここで盗難内容を入力したあと、警察署で署名すると正式な被害届になります。
盗難届は保険や補償の手続きに必要になる場合があります。

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まとめ

パリでは地下鉄や観光地だけでなく、カフェやレストラン写真撮影をしている瞬間など、さまざまな場面でスリが起きることがあります。スリは普通の服装で周囲に紛れているため、見た目だけで判断することはできません。

被害を防ぐためには、スマホやバッグを体から離さないことが基本です。地下鉄ではドア付近でスマホを見ないこと、そしてレストランやカフェではスマホをテーブルの上に置かないことが重要です。

万が一盗難に気づいた場合は、まずスマホのロックや追跡を行い、通信会社やカード会社に連絡して利用停止を行います。その後、警察署で盗難届(déclaration de vol)を提出します。落ち着いて対応することで、被害を最小限に抑えることができます。

 
 

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