
パリには、思わず手に取りたくなるかわいい雑貨から、フランスならではの本格グルメ土産、ばらまきに使えるスーパーのお菓子、そして手頃で質のよいフランスコスメまで、とにかく魅力がいっぱいです。ただ、実際に街を歩くと、種類が多すぎて「結局どこで何を買えばいいの?」と迷ってしまう人も少なくありません。
そこで本記事では、パリで人気の定番土産から、知る人ぞ知る公式ショップ、地元の人も通うスーパーマーケット、有名チョコレートショップ、百貨店の雑貨、コスメが安く買える薬局まで、ジャンル別にわかりやすくまとめ、「軽くて持ち帰りやすいもの」「パリらしさが伝わる特別な贈り物」「グルメ好きの人が喜ぶもの」など、目的別にも選びやすいよう整理しています。
目次
パリお土産の全体像と選び方
パリには、雑貨・グルメ・コスメなど魅力的な品が多く、最初は少し迷ってしまうことがあります。お土産選びをラクにするためには、まず買う場所や渡す相手を決め、さらに軽さや壊れにくさを意識しておくと、選びやすくなります。
パリでお土産を探す場所は、大まかに次のように分類するとイメージしやすくなります。
- 🗼 公式ショップ…限定デザインが手に入るパリ市庁舎やエリゼ宮のショップ
- 🛒 スーパー 『モノプリ』…エコバッグやお菓子など、軽くて手頃な定番がそろう
- 🍷 グルメ系…チョコレート・ワイン・チーズなど、フランスらしさを味わえる品が多い
- 👜 百貨店雑貨…ギャラリー・ラファイエット や サマリテーヌ で、上質な小物が見つかる
- 💄 コスメショップ…シティファルマやファルマシー・モンジュ で、お得なフランスコスメが買える
この5つのカテゴリを意識しておくと、滞在時間が短くても探しやすくなり、家族や友人、職場、そして自分用など、贈る相手に合わせた選び方ができるようになります。
公式ショップで手に入るパリ限定お土産
観光客向けの一般的なお土産ショップも楽しいのですが、より「本物のパリらしさ」を求めるなら、パリ市庁舎やエリゼ宮の公式ショップは外せません。
- 🏛️ パリ市庁舎オフィシャルショップ(Hôtel de Ville)
パリ市庁舎の建物横にある小さなブティックでは、パリ市公式グッズやオリジナル文具、トートバッグ・マグカップなどが購入できます。観光地の「THE・お土産」ではなく、地元の人も利用するような落ち着いた雰囲気が魅力で、「パリが好きな人」に渡すと特に喜ばれます。
ここでしか買えないロゴグッズが多いため、“人とかぶらないパリ土産”を探している人にぴったりです。
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- 🛍️エリゼ宮 美術館ショップ(La Maison Elysée)
フランス大統領官邸であるエリゼ宮の無料美術館【ラ・メゾン・エリゼ】では、ロゴ入りグッズや、トリコロールカラーの雑貨、マグカップ・トートバッグ・ノートなど、共和国の象徴をモチーフにしたアイテムが並びます。
デザインはシンプルで、かっこいい系・シック系のフランス好きにぴったりです。
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モノプリで買うプチプラ定番みやげ

Monoprix(モノプリ)は、パリ中にあるスーパーマーケットで、食品・日用品・衣料品まで何でもそろう便利なお店です。観光客にも人気で「安くて軽い」「たくさん配れる」お土産を探すのにぴったりです。
店舗によって品ぞろえは変わりますが、次のようなアイテムは比較的どこでも見つけやすく、スーツケースにも入れやすい定番土産です。
- 🛍️ エコバッグ…Monoprix のロゴ入りや季節ごとのデザインは、安くて軽く実用的。ちょっとしたプレゼントにも向いています。季節限定のデザインやコラボ商品は基本的に再生産されないため、気に入った柄を見つけたらその場で購入するのがおすすめです。旅行中のサブバッグにも使いやすく、持ち帰りも簡単です。
- 🍪 お菓子・ビスケット…ガレットやサブレ、チョコレート菓子など、フランスらしい味を手頃な価格でまとめ買いできます。
- 🧴 プチコスメ・ボディケア…NUXE のミニオイル、Caudalie の小サイズ化粧水など、ドラッグストアより少しだけ高い場合もありますが、「ついで買い」には十分なラインナップ。
グルメ土産 ① チーズ・バター・缶詰

フランスといえば、やはりチーズとバター、そして長く保存できる缶詰といったグルメ系お土産を思い浮かべる人も多いでしょう。ただし、これらは「美味しいけれど持ち帰りが難しい」という問題もあります。
- 🧀 チーズ…要冷蔵・要冷凍のものは、保冷バッグや保冷剤が必要。熟成が進みやすい夏場は注意。
- 🧈 バター…エシレなど人気ブランドは非常に喜ばれますが、溶けやすいので預け荷物にしっかり包んで入れる必要があります。
- 🥫 缶詰・瓶詰…リエット、フォアグラ、サーディンなどは常温で持ち帰りやすく、味も本格的。
チーズやバターの持ち帰りのコツを実体験をもとに、別の記事でまとめています。
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グルメ土産 ② ワインの選び方と注意点

フランス土産の定番であるワインは、種類が多く選ぶのも楽しいアイテムです。ただし、持ち帰る際にはいくつか注意点があります。
- 🍷 液体は機内に持ち込めない…必ず預け荷物へ。
- 🍷 瓶は割れやすい…専門店では「お土産用」と伝えると、箱を付けてもらえたり、店によってはプチプチなどの梱包材も用意してくれます。
- 🍷 スーパー購入の場合…手軽に買える反面、箱や梱包材が付かないため、自分で保護材を用意する必要があります。
専門店の大きなメリットは、ワインの特徴や選び方について軽く相談できることです。店員に「どんな料理に合わせたいか」を伝えると、相性の良い種類を教えてくれることもあり、初めてでも選びやすくなります。
- 🍇 Nicolas(ニコラ)…街中に多いチェーン店。相談しやすく、手頃な価格帯が豊富。
- 🍇 Legrand Filles et Fils(ルグラン フィーユ・エ・フィス)…歴史ある老舗で、丁寧に選びたい人に向いています。
住所:1 Rue de la Banque, 75002 Paris
預け荷物には、専門店の箱や梱包材を使うと安心です。旅行中は重さもあるため、必要な本数だけを選ぶのがおすすめです。
グルメ土産③ 有名チョコレートショップ10選

パリには、見た目の美しさや香りの豊かさにこだわったチョコレートショップが数多くあります。お店ごとに特徴があり、甘さや風味、パッケージの雰囲気まで異なるため、贈る相手に合わせて選びやすいのが魅力です。ここでは、旅行中でも立ち寄りやすい人気店を中心にまとめました。
- 🍫 パトリック・ロジェ(Patrick Roger)
深い緑色の外観が印象的なチョコレートショップ。濃厚で力強いカカオの風味が特徴で、ガナッシュは大人向けの味わいです。ショーウィンドウには彫刻のようなチョコレートが並び、味だけでなく見た目でも楽しめます。贈り物に選ぶ人も多い人気店です。
住所:108 Boulevard Saint-Germain, 75006 Paris 他 - 🍫 ピエール・エルメ(Pierre Hermé)
マカロンで有名なブランドですが、チョコレートも香り豊かで人気があります。ガナッシュはなめらかで、甘さ控えめの仕上がり。デザイン性の高い箱が多く、特に女性へのギフトに向いています。
住所:72 Rue Bonaparte, 75006 Paris 他 - 🍫 ジャック・ジュナン(Jacques Genin)
繊細でやさしい味わいのチョコレートが評判のショップ。キャラメルやフルーツゼリーも人気で、どれも素材の風味を大切にした上品な味です。甘さが控えめなので、濃厚なチョコが苦手な人にもすすめられます。
住所:133 Rue de Turenne, 75003 Paris / 27 Rue de Varenne, 75007 Paris - 🍫 ラ・メゾン・デュ・ショコラ(La Maison du Chocolat)
幅広い年代の人に喜ばれる、パリの定番チョコレートショップ。ガナッシュとプラリネが特に人気で、落ち着いた印象の箱はフォーマルな贈り物にも向いています。どれを選んでも安定しておいしい“王道の味”です。
住所:8 Boulevard de la Madeleine, 75009 Paris 他 - 🍫 ル・ショコラ・アラン・デュカス (Le Chocolat Alain Ducasse)
有名シェフが手がけるチョコレートショップ。パリ市内に多数の店舗があります。
カカオ豆の選別から仕上げまで丁寧に作られ、板チョコは産地ごとの違いがよく分かるため、チョコレート好きの人に人気があります。
箱はとても質素なデザインで、見た目よりも中身の質にこだわるスタイル。
住所:60 Av. des Champs-Élysées, 75008 Paris 他 - 🍫 プラック・ショコラ(PLAQ Chocolat)
豆から仕上げまで一貫して作るこだわりのチョコレートショップ。産地ごとに味が異なる板チョコは、カカオ本来の風味を楽しみたい人にぴったり。店内はシンプルで落ち着いた雰囲気です。チョコ好きに必ず刺さる店として知られています。
住所:4 Rue du Nil, 75002 Paris / 57 Rue du Cherche-Midi, 75006 Paris - 🍫 ジェイド・ジュナン(Jade Genin)
ジャック・ジュナンの娘が手がける新しいチョコレートショップ。軽やかで洗練された味わいが特徴で、見た目も上品。オペラ通りにあり、アクセスしやすいつい立ち寄りたくなる店です。
住所:33 Avenue de l’Opéra, 75002 Paris - 🍫 ウィリアム・アルティグ(William Artigue)
落ち着いた雰囲気の店内で、やさしい甘さと上品な香りのチョコレートを楽しめるチョコレートショップ。観光地から少し離れた場所にあり、人とかぶらないお土産を探したい人にもおすすめです。
住所:30 Rue Yves Toudic, 75010 Paris - 🍫 ジャン=ポール・エヴァン(Jean-Paul Hévin)
日本でも知られる人気ブランド。バランスの良いガナッシュとプラリネが魅力で、どの商品を選んでも安定したおいしさがあります。初めて買う人にも分かりやすい味で、失敗しにくい贈り物としておすすめです。
住所:231 Rue Saint-Honoré, 75001 Paris 他 - 🍫 フランク・ケステナー(Franck Kestener)
香り豊かなチョコレートが特徴のショップ。すっきりとした甘さのボンボンが人気で、軽い食感が好きな人に向いています。リュクサンブール公園近くの落ち着いた立地で、散歩の途中に立ち寄りやすい店です。
住所:7 Rue Gay-Lussac, 75005 Paris
パリ市内にはチョコレートショップが多いので、「見た目重視」なら Patrick Roger、「素材・カカオ重視」なら Alain Ducasse や PLĀQ、「安定の王道」なら La Maison du Chocolat や Jean-Paul Hévin、「新しい店を開拓したい」なら Jade Genin や William Artigue といった選び方がおすすめです。
百貨店雑貨&コスメショップで選ぶ土産

次に、百貨店で買える雑貨・ファッション小物と、安売りコスメショップをまとめて紹介します。どちらも、軽くて実用的なお土産や、自分用のごほうびを探すのに向いています。
百貨店雑貨・ファッション小物
- 👜 La Samaritaine(ラ・サマリテーヌ)
セーヌ川沿いにある歴史ある百貨店で、建物のアール・ヌーヴォーが見どころです。館内は落ち着いた雰囲気で、パリらしい雑貨やギフトが探しやすい場所です。建築そのものも見学を楽しめる点が魅力で、観光中に立ち寄りやすい百貨店です。
住所:9 Rue de la Monnaie, 75001 Paris(メトロ Pont-Neuf) - 👜 Le Bon Marché Rive Gauche(ル・ボン・マルシェ)
落ち着いた雰囲気の百貨店で、上質な雑貨や文具が探しやすい場所です。大人向けの品ぞろえが特徴で、食品館の「La Grande Épicerie」ではグルメ商品もチェックできます。館内は歩きやすく、ゆったりと買い物を楽しめる点が魅力です。左岸エリアらしい落ち着きがあります。
住所:24 Rue de Sèvres, 75007 Paris(メトロ Sèvres-Babylone) - 👜 Galeries Lafayette Paris Haussmann(ギャラリー・ラファイエット)
クーポール天井が象徴的な百貨店。館内6階はお土産用売り場のため、ギフト向けの品を探しやすく、旅行中でも立ち寄りやすい点が魅力です。観光スポットとしても知られ、建物の華やかさが印象的です。多くのブランドが集まり、効率よく買い物ができます。アクセスが便利なのも特徴です。
住所:40 Boulevard Haussmann, 75009 Paris(メトロ Chaussée d'Antin — La Fayette) - 👜 Printemps Haussmann(プランタン・オスマン)
ファッションとビューティーが中心の百貨店で、館内が見やすい配置になっています。パリらしい雰囲気の中でゆっくりショッピングを楽しめる場所です。屋上テラスからの景色が人気で、休憩スポットとしても使えます。ギャラリー・ラファイエット近くで移動しやすい立地です。
住所:64 Boulevard Haussmann, 75009 Paris(メトロ Havre-Caumartin)
百貨店では、「少し値段は高めだけれど、失敗したくない」というときに選ぶと安心です。会社の上司や特別な友人、自分へのごほうびに向いていて、“特別感のあるパリ土産”としての満足度が高くなります。
百貨店に加え、下記の専門店も訪れる人が多い人気スポットです。
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安売りコスメショップ(Citypharma・Pharmacie Monge)
フランスコスメをお得に買うなら、「安売りドラッグストア」タイプの薬局が強い味方です。特に、CitypharmaとPharmacie Mongeは、観光客にも地元客にも有名なスポットです。
- 💄 Citypharma(シティファルマ)
サン=ジェルマン・デ・プレの中心にある、大人気ディスカウント薬局。NUXE・Caudalie・La Roche-Posay などのフランスコスメが、通常より安い価格で並びます。
住所:26 Rue du Four, 75006 Paris(メトロ Mabillon) - 💄 Pharmacie Monge(ファルマシー・モンジュ)
シティファルマ同様、観光客にも有名な薬局で、こちらもパラファルマシー(ドラッグストアコスメ)を中心に、さまざまなブランドがセール価格になっています。
住所:1 Place Monge, 75005 Paris(メトロ Place Monge)
どちらも店内が混み合っていることが多いので、平日の午前中、時間に余裕がある日に行くのがおすすめです。
まとめ|シーン別おすすめお土産
最後に、ここまでの内容をもとに、シーン別にパリのお土産を整理しました。「誰に何を買うか」をざっくり決めておくと、現地で迷う時間がぐっと減ります。
- 🎁 パリらしさNo.1を渡したい相手へ…パリ市庁舎オフィシャルショップ、エリゼ宮【ラ・メゾン・エリゼ】のロゴグッズ
- 🎁 軽くて安い・ばらまき用…Monoprix のエコバッグ、お菓子、プチ石けんなど
- 🎁 グルメ好きな人へ…チーズ・バター(持ち帰りに注意)・缶詰、チョコレート
- 🎁 特別な人・自分へのごほうび…Patrick Roger・Jacques Genin・Alain Ducasse など有名チョコレート、百貨店の限定雑貨
- 🎁 美容好きな友人へ…Citypharma・Pharmacie Mongeで買うフランスコスメのセット