
海外に住んでいても、日本語で書いた電子書籍をAmazonのKindleストアで出版し、収入を得ることができます。
特別な資格や出版社との契約は不要。自分の体験や知識を文章にするだけで、誰でも始められます。
この記事では、実際にKindle出版で稼ぐ仕組みや、海外在住者にとってのメリット、必要な準備、そして収益を増やすコツまで、わかりやすく紹介します。
私も初めてKindle 出版をしましたが、『海外から日本語で Kindle 出版 : 電子書籍とペーパーバック 完全ガイド』は海外在住者向けに詳しく書かれていて役立ちました。
目次
Kindle出版とは?
Kindle出版は、Amazonが提供する電子書籍の販売サービスです。
紙の本を作らなくても、Wordファイルなどから簡単に電子書籍を作成し、世界中で販売できます。
また、紙の本のほうが適している内容の場合でも、出版社を通さずにペーパーバック版として出版し、電子書籍と連携させることが可能です。
著者はKDP(Kindle Direct Publishing)という無料サービスに登録するだけで、誰でも出版を始めることができます。
海外在住者がKindle出版に向いている理由
海外に住んでいると、日本語でできる副業が限られてきます。
しかしKindle出版はインターネットとパソコンさえあれば、世界中どこにいても始められるのが大きなメリット。
さらに次のような理由から、海外在住者に特に向いています:
- 日本語の市場を対象にできる
- 時差を気にせず作業できる
- 海外生活の体験をそのまま出版できる
- 初期費用ゼロで始められる
- インターネットとPCさえあればOK
- 為替レートに応じて現地通貨で受け取れる
海外生活で得た経験や、日本との違いなどをテーマにすれば、読みたい人も多くいます。
収益の仕組み:いくら稼げるの?
KDPでは、本の価格とロイヤリティの選択肢によって、1冊ごとの収益が決まります。
主に以下の2パターンがあります:
- ロイヤリティ70%(価格250〜1,250円)
- ロイヤリティ35%(上記以外の価格帯)
たとえば700円の本を70%設定で販売すれば、1冊あたり約490円の収益になります
毎月、Amazonから自動で送金され、最低支払い金額なしで1ユーロ、1ドル、1円からでも、居住国の通貨で受け取れます。
出版に必要な準備
Kindle出版に必要なものは以下の通りです:
- パソコンまたはタブレット
- Amazonアカウント(KDPに登録)
日本でも海外でも可。支払い方法や税情報の登録も必要です。 - 銀行口座
日本の口座でも、海外の口座でも受け取り可能です。 - 原稿(WordやEPUB形式など)
Wordで十分。タイトル・目次・本文に分けておくと便利。 - カバー画像
読者が最初に目にする重要な要素。無料のCanvaやFotorで作れます。
どんな内容が売れる?テーマ例
売れる本にはいくつかの共通点があります。それは「人の悩みを解決してくれること」です。
以下のようなテーマが人気です:
- 海外生活のリアルな体験談
- 語学学習のコツ
- 居住国などの文化紹介
- 海外での子育て・教育事情
- ミニレシピ本や健康生活のヒント
- ノウハウ本(例:フリーランスの始め方)
タイトルと表紙が魅力的で、内容がシンプルでも読者の疑問に応えていれば売れます。
注意点と失敗しないコツ
失敗しないためには、以下のような点に注意しましょう:
- タイトルと表紙は時間をかけて作る
- 読みにくいレイアウトや誤字脱字を避ける(読みやすさが信頼に直結)
- 価格は最初は安めに設定
- 「目次」や「あとがき」も丁寧に書く
- 「無料キャンペーン」でランキング上位を狙う
また、販売後にレビューが1件でも入ると、読者の信頼度が一気に上がります。
親しい人に読んでもらい、感想をもらうのも良い方法です。
出版後の宣伝方法:どうやって読者に届ける?
出版したら、見てもらうための宣伝も大切です。
- 検索に強いタイトルと紹介文を書く
- 無料キャンペーンを使ってランキング上位へ
- InstagramやX(旧Twitter)などSNSで告知
「無料キャンペーン(KDPセレクト)」をうまく活用すると、最初のレビュー獲得や読者の反応を得やすくなります。
収益化を継続するためには
1冊だけで終わらせず、シリーズ化するのが理想です。
例:
海外生活シリーズ① 食生活
海外生活シリーズ② 子供の教育
など、テーマを絞って複数出版すれば、信頼性も上がり、収入も安定します。
もっと詳しく知りたい方におすすめのガイド本
Kindle出版の手順をもっと詳しく知りたい方には、電子書籍とペーパーバックの手順をステップごとに解説した実用書:
『海外から日本語で Kindle 出版 : 電子書籍とペーパーバック 完全ガイド』が参考になります。
このガイド本は、海外在住者の視点から書かれていて、一般的な出版解説本には載っていないような情報も含まれています。
筆者自身が実際に直面したトラブルにより、KDPサポートに問い合わせて得たリアルな情報や、特にサイズ調整が面倒なペーパーバック版の表紙作成に役立つ具体的な情報、初心者がつまずきやすいポイントなども丁寧に解説されています。